写真集発売中

おかえりなさい 北のふるさとへ

2007年11月末、待望の写真集が出版されました。A5サイズ(見開きはA4サイズ)のフォトエッセイ集。大自然ではない北海道の素顔を集めた10年間の集大成です。農村も今は変革期で古いサイロがどんどん壊され近代的な物に変わっています。この意味では記録写真集と言えるのもかもしれません。

毎日新聞2008年1月6日付札幌版

人の手が入らない手つかずの自然ではなく、電信柱や木造校舎など人間の営みを感じさせる造形物を題材に、懐かしい雰囲気を醸し出している。廣澤さんは神奈川県出身。94年移り住んだ帯広市で「空の青さが他の土地とは違うと感激しプロの写真を目指した。96年、第1回とかと観光写真コンテストで最優秀賞を受賞し、翌年からフリーの写真家に。北海道やアラスカの自然をテーマにした作品を発表して来た。写真集は97年から撮りためた作品の中から、廃校になった木造校舎や田園地帯を走る蒸気機関車、十勝地方の牧場など81点を選んだ。写真のイメージに合わせた短文も添えた。廣澤さんは「地元の人が見慣れた風景こそが北海道らしい美しさを持っていることを知ってほしい」と話している。

柏艪舎編集部は「団塊世代以上の人たちには懐かしく、若い世代の目には新鮮に映る。幅広い層に受け入れられそう」と評価する。

紀伊国屋書店札幌店新刊書評

北海道在住の写真家が道内81カ所の風景写真とエッセイでつづった作品集。農村の道路や畑など人々の暮しや営みを題材にした写真が掲載されている。北の大自然とはひと味違う「いつもの北海道」の風景からは「懐かしいふるさと」が感じられる。