Works 1997~

`THE CLOUD`
ポストカード発売。

 一番最初に手掛けたのは、名刺代わりとなる8枚組のポストカード。とにかく引かれた北海道十勝地方の青空をセレクトしました。右も左も分からず、印刷屋さんにお願いしました。

 地元紙十勝毎日新聞社に掲載していただき、空港やホテルで販売していただきました。合わせてパネルを制作。十勝観光連盟のイベントでミニ写真展をしていただき、十勝、札幌、東京、で展示されました。
そのひとつ、三菱自動車のショールームで長期展示をしていた時、皇族の高円宮殿下が休息のため訪れ、展示してあった作品をご覧になりました。殿下が一番気に入った作品はこちら。「生命力があふれているいい作品だ」とコメントを述べられました。

イベント撮影を始める

 ポストカード発売の新聞記事を見た地元のイベント会社さんから仕事をいただくようになり、十勝地方のイベントの撮影を行うようになりました。 主にワイド系のレンズをつかって記録写真ですが、ポートレート作品を撮っていました。 イベントの参加者、特に子供たちはおやつを食べながらとてもいい表情をするのです。70−200ミリや300ミリのレンズを使って切り取ります。 ほとんどが新聞社の下請けなのでフィルムは残っていませんが、いい勉強をさせてもらいました。

`momonga`
モモンガをみつけた!


 ある晩秋の日,新聞で洗濯物の中にモモンガが入っていた記事を読んで,家の近くの森にも
いるかも,と思い夕方,いつも見ていた小さな森に入っていった。
 ある一本の折れた木をコンコンと手でたたくと,頭の上をふわっと何かが飛んだ。
瞬間的に鳥じゃないと思った。隣の木にとまったのは,リス程のグレーの動物。じっとしている。急いでカメラのストロボを取りにいく。戻ってもまだじっとしている。何枚か撮りしばらく様子を見る。薄暗くなってからスルスルと枝をのぼり飛んでいった。
次の日の夕方,同じ木にいったが姿は見あたらない。また次の日,今度は森全体の木を全部見て回る。二本のもうキノコが生えている木の所に小さな糞があるのを見つける。モモンガの巣がある木だった。
その日からモモンガの木に通うようになる。

エゾモモンガ( 飛ぶリス )
[ Russian Flying Sqnirrel ]
 近くにいてもなかなか出会えない森の住人。手のひらにのるほどの大きさ,とにかくかわいい。前足と後足の間に飛膜がありこれを広げて滑空する